安楽寺

安樂寺[淨土宗]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

市電岡崎東天王町下車、鹿ヶ谷にあります。ここの住僧で法然の弟子である住蓮房、安楽房の2僧は念仏声明の名人で、後鳥羽上皇の女官だった松虫と鈴虫が、その護声を聞いて発心して尼となりました。鎌倉時代の承元2年(1208年)上皇は2僧を近江馬淵に斬らせ、法然を土佐に流刑とされました。本堂には阿弥陀三尊のほか、左脇壇に松虫鈴虫の像および法然像があります。

北の門側には住蓮、安楽の五輪石塔、また本堂前東の緑林中には松虫、鈴虫の五輪石塔があります。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
安楽寺
かな
あんらくじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町21
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

市電岡崎東天王町下車、鹿ケ谷にある。こゝの住僧で法然の弟子である住蓮房、安樂房の二僧は念佛聲明の名人で、後鳥羽上皇の宮人松蟲、鈴蟲は、その護聲を聞いて發心して尼となつた。承元二年上皇は二僧を近江馬淵に斬らしめ、法然を土佐に配流し給うた。本堂には阿彌陀三尊の外、左脇壇に松蟲鈴蟲の像及法然像がある。

北の門側には住蓮、安樂の五輪石塔、また本堂前東の綠林中には松蟲、鈴蟲の五輪石塔がある。

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