岡崎公会堂

公會堂
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

岡崎公園の西南にあります。大正天皇御即位式の時の大饗宴場の建物を京都市に下賜されたので、市は経費約16万円を投じて、公会堂を建設することとなり、大正6年(1917年)6月竣工しました。正面破風は各種の様式を採用し、屋根は檜皮葺としましたが、内部はほとんど旧観を残し、折上格天井は床から約6mの上にある、格間をステンドグラスとし、全部硝子張とし、下桟敷に2,000人、3方2階桟敷には1,000人あまりを容れ、合計優に3,000人を収容することができます。正面はステージにあててあります。別に東側に日本風畳敷の2階建控所があります。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
岡崎公会堂
かな
おかざきこうかいどう
種別
見所・観光
状態
現存しない
備考
本館は京都会館(ロームシアター京都)に、東館は京都市美術館別館になっています。

日本案内記原文

岡崎公園の西南にある。大正天皇御卽位式の時の大饗宴場の建物を京都市に下賜されたので、市は經費約十六萬圓を投じて、公會堂を建設することゝなり、大正六年六月竣工した。正面破風は各種の樣式を採用し、屋根は檜皮葺としたが、內部は殆ど舊觀を存し、折上格天井は床から約六米の上にある、格閒をステイントグラスとし、全部硝子張とし、下棧敷に二千人、三方二階棧敷には一千餘人を容れ、合計優に三千人を包容することが出來る。正面はステージに充てゝある。別に東側に日本風疊敷の二階建控所がある。

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