蹴上浄水場

蹴上淨水池
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

市電蹴上下車、第二疏水路によって琵琶湖の水を導き、三条蹴上の東山北端華頂山の中腹に浄水池を設けて配水します。浄水装置は附属井沈澱池を経て、急速濾過法によって清浄するものです。濾過槽は全部で20個あり、全槽1日に約7万2,156m³を清浄し、建設当時は日本唯一の方式でした。取入口から配送まで、自然流下により、高区配水池に揚げるものだけポンプを使用しています。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行
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名称
蹴上浄水場
かな
けあげじょうすいじょう
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市東山区粟田口華頂町3
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

市電蹴上下車、第二疏水路によつて琵琶湖の水を導き、三條蹴上の東山北端華頂山の中腹に淨水池を設けて配水する。淨水裝置は附屬井沈澱池を經て、急速濾過法によつて淸淨するのである。濾過槽は全部で二十箇あり、全槽一晝夜に約七二、一五六立方米を淸淨し、建設當時は本邦唯一の方式であつた。取入口から配送まで、自然流下により、高區配水池に揚げるものだけ唧筒によつてある。

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