熊野若王子神社

若王子神社
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

市電岡崎東天王町下車、東へ0.5km、永観堂の北に隣接しています。もと永観堂の鎮守で、国常立尊、伊弉諾尊、伊弉冉尊、天照大神を祭神とし、天照大神の別号に若一王子の名があることにちなんで社号としたと伝わっています。室町時代の寛正中(1460~1466年)足利義政はここで花見の宴を催したことがあり、現在も花木水石の幽趣に富み、背に控える山丘にはカエデが多く、秋季には紅葉の景勝地となります。また山中には瀧が多くあり、夏季に多くの観光客が訪れます。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
熊野若王子神社
かな
くまのにゃくおうじじんじゃ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市左京区若王子町2
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

市電岡崎東天王町下車東へ半粁、永觀堂の北に鄰接して居る。もと永觀堂の鎭守で、國常立尊、伊弉諾尊、伊弉冉尊、天照大神を祭神とし、天照大神の別號に若一王子の稱あるに因んで社號としたと傳へて居る。寬正中足利義政はこゝに花見の宴を催した事があり、現今も花木水石の幽趣に富み、背に控ふる山丘には楓樹多く、秋季紅葉の勝區となる。また山中には瀑布數多懸り、夏季遊覽者が多い。

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