時代祭

時代祭
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

平安神宮の祭でこの社は京都全市民を氏子とするので、全市を挙げて賑わい、祇園祭および葵祭とともに京の三大祭と呼ばれます。

明治28年(1895年)の神宮創建の時から毎年行われ、平安時代の初めから明治まで千百余年間の文物制度の変遷、政治兵乱の沿革を具体化して、これを時代順に並べ、神幸に供奉し行列するものです。

当日は午前8時、神幸の行列は応天門を西へ出て、疏水冷泉橋を渡って疏水西岸を南へ、二条通を西へ、河原町通を南へ進んで、京都市役所に入ります。この神幸に供奉する各時代行列は先に市役所に参集し、午前9時神幸行列に供奉して市役所を出発し、御池通を西へ、寺町通を北へ、二条通を西へ、烏丸通を南へ、四条通を東へ、寺町通を南へ進み、大雲院内休所にて一旦休憩、午後一時休所を出発し、寺町通を北へ、四条通を東へ、大和大路を北へ、三条通を東へ、神宮通を北へと進んで還幸します。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
時代祭
かな
じだいまつり
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

平安神宮の祭でこの社は京都全市民を氏子とするので、全市を擧げて賑ひ、祇園祭及葵祭と共に京の三大祭と稱される。

明治二十八年當社創建の時から每年行はれ、平安時代の初から明治まで千百餘年閒の文物制度の變遷、政治兵亂の沿革を具體化して、これを時代順に竝べ、神幸に供奉し行列するのである。

當日午前八時、神幸の行列は應天門を西へ出で、疏水冷泉橋を渡つて疏水西岸を南へ、二條通を西へ、河原町通を南へ進んで、京都市役所に入る。この神幸に供奉する各時代行列は先に市役所に參集し、午前九時神幸行列に供奉して市役所を出發し、御池通を西へ、寺町通を北へ、二條通を西へ、烏丸通を南へ、四條通を東へ、寺町通を南へ進み、大雲院內休所にて一旦休憩、午後一時休所を出發し、寺町通を北へ、四條通を東へ、大和大路を北へ、三條通を東へ、神宮通を北へと進んで還幸する。

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