昭和初期の観光ガイド
日本案内記
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霊山墓地

靈山
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

高台寺東南の山で、もと霊鷲山正法寺と称する寺院があったところで、維新の殉難志士の墳墓が多くあることで有名です。すなわち嘉永、安政以後国事に殉じた人々を祀る招魂場および木戸孝允の墓をはじめ、付近には坂本竜馬、中岡慎太郎、梁川星巌など殉難志士の墓があります。なお墓のやや下方には木戸公神道碑があります。木戸孝允は長州藩士、松菊と号し、明治維新の大業に力を尽した元勲です。明治10年（1877年）没し、従一位を贈られました。

※底本：『日本案内記 近畿篇 上（初版）』昭和7年（1932年）発行

令和に見に行くなら

名称
霊山墓地
かな
りょうぜんぼち
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市東山区清閑寺霊山町
参照
参考サイト（外部リンク）

日本案内記原文

高臺寺東南方の山で、もと靈鷲山正法寺と稱する寺院のあつた所で、維新の殉難志士の墳墓が多く存するを以て有名である。卽ち嘉永、安政以後國事に殉じた人々を祀れる招魂場及木戶孝允墓をはじめ、附近には坂本龍馬、中岡愼太郞、梁川星巖等殉難志士の墓がある。尙墓のやゝ下方には木戶公神道碑がある。木戶孝允は長州藩士、松菊と號し、明治維新の大業に力を盡した元勳である。明治十年薨じ、從一位を贈られた。

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