大日本武徳会本部
大日本武德會本部
昭和初期のガイド文
市電熊野神社前下車、平安神宮の西隣にあります。桓武天皇が大内裏に武徳殿を設けて大いに武芸を奨励されたことを追念し、明治28年(1895年)に有志が企画して武徳会を設立し、武徳殿と呼ばれる演武場を建設しました。構内に武者溜、弓術道場、武道専門学校もあります。毎年5月4日平安神宮で武徳祭を施行し、同時に全国の武術家を武徳殿に集めて、各種の武技を演じて神霊を慰めかつその道を奨励します。武徳会の支部は全国に数十か所あります。
※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 大日本武徳会本部
- かな
- だいにっぽんぶとくかいほんぶ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存しない
- 備考
- 戦後に解散となっています。本部のあった武徳殿は建物としては残っていて、京都市武道センターの施設となっています。
日本案内記原文
市電熊野神社前下車、平安神宮の西鄰にある。桓武天皇が大內裏に武德殿を設けて大いに武藝を奬勵されたことを追念し、明治二十八年に有志が相謀つて武德會を設立し、私に武德殿と呼ばれる演武場を建設した。構內に武者溜、弓術道場、武道專門學校もある。每年五月四日平安神宮で武德祭を施行し、同時に全國の武術家を武德殿に會して、各種の武技を演じて神靈を慰め且斯道を奬勵する。武德會の支部は全國に數十箇所ある。
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