平安遷都紀念橖

相輪橖
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

平安神宮の北にあります。桓武天皇平安奠都の時、最澄が比叡山西塔に相輪橖を建立し、上輪の下に諸経を納めた故事にならって、平安奠都1,100年記念祭の時、有志が建立することとなり、明治35年(1902年)6月落成しました。高さ約18m、正面に小松宮彰仁親王の御染筆になる平安遷都記念橖の七大学があります。橖下に埋蔵した諸経は妙法蓮華経2部16巻をはじめとし、合計22種55巻です。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
平安遷都紀念橖
かな
へいあんせんときねんとう
種別
見所・観光
状態
現存しない
備考
御辰稲荷西隣にあったようです。現在は昭和4年(1929年)に左京区上高野東山へ移されています。

日本案内記原文

平安神宮の北にある。桓武天皇平安奠都の時、最澄が比叡山西塔に相輪橖を建立し、上輪の下に諸經を藏めた故事に倣つて、平安奠都一千百年記念祭の時、有志が建立することゝなり、明治三十五年六月落成した。高さ約一八米、正面に小松宮彰仁親王の御染筆にかゝる平安遷都記念橖の七大學がある。橖下に埋藏した諸經は妙法蓮華經二部十六卷を始とし、合計二十二種五十五卷である。

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