南禅院庭園

南禪院庭園[指定史蹟・名勝]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

南禅寺の塔頭南禅院の庭園で、亀山天皇が離宮浩営の時作られたものです。山麓に池を設け、その池はいわゆる曹洞池で池中には数個の小島があり、池畔には老樹が茂り、ところどころに景石を配置し、林間には鐘楼を望み、やや荒廃はしていますが、清邃幽雅で、鎌倉時代から残っている山水園の標本として尊重すべきものです。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
南禅院庭園
かな
なんぜんいんていえん
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市左京区南禅寺福地町86
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

南禪寺の塔頭南禪院の庭園で、龜山天皇が離宮浩營の時作られたものである。山麓に池を設け、その池は所謂曹洞池で池中には數個の小島があり、池畔には老樹が茂り、處々に景石を配置し、林閒には鐘樓を望み、稍荒廢はして居るが、淸邃幽雅にして、鐮倉時代から殘つて居る山水園の標本として尊重すべきものである。

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