禅居庵の襖絵

禪居庵襖繪[國寶]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

禅居庵は建仁寺の塔頭で、建仁寺勅使門のそばにあります。襖絵は奥の書院の襖に描かれ、海北友松の筆といいます。奥室には襖四面を一画面として淡く金粉を散らした紙本地に水墨で巨松を描き、枝上に二羽の鳥がとまっています。入口の室には南側の四面に梅の樹を描き、北側の四面には梅の樹に竹を淡く添えています。いずれも筆力遒勁、水墨の濃淡流麗にして友松の筆としては特色のあるものです。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
禅居庵の襖絵
かな
ぜんきょあんのふすまえ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町146
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

禪居庵は建仁寺の塔頭で、建仁寺敕使門の傍にある。襖繪は奧の書院の襖に描かれ、海北友松の筆と云ふ。奧室には襖四面を一畫面として淡く金粉を散らした紙本地に水墨で巨松を描き、枝上に二羽の鳥がとまつて居る。入口の室には南側の四面に梅樹を描き、北側の四面には梅樹に竹を淡く添へて居る。何れも筆力遒勁 水墨の濃淡流麗にして友松の筆としては特色あるものである。

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