如意ヶ嶽

如意ケ嶽
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

東山の首峰で銀閣寺の東にそびえ、中腹上に大文字送り火を点火することから、俗に大文字山といいます。海抜466m。往古山上にあった如意寺は楼門の滝、如意滝のそばにあたるといいます。この滝の北の谷は談合谷と呼ばれ、俊寛僧都の山荘のあったところで、その跡は2段の平地となっていて、畑跡のようなものが見えます。この山荘は平家討滅の密謀が疑われたところです。談合谷へは鹿ヶ谷町霊鑑寺の南にある小径から入るとよい。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
如意ヶ嶽
かな
にょいがたけ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市左京区ほか
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

東山の首峰で銀閣寺の東に聳え、中腹上に大文字送り火を點ずるから、俗に大文字山と云ふ。海拔四六六米。往古山上にあつた如意寺は樓門の瀧一名如意瀧の傍に當ると云ふ。この瀧の北の谷は談合谷と呼ばれ、俊寬僧都の山莊のあつた所で、その址は二段の平地をなし、畑跡の如きものが見える。この山莊は平家討滅の密謀が凝された所である。談合谷へは鹿ケ谷町靈鑑寺の南にある小徑から入るがよい。

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