太秦の牛祭

太秦の牛祭

昭和初期のガイド文

10月12日の夜広隆寺で行われ、古来京都の年中行事として有名です。慈覚大師入唐の帰途、順風を摩吒羅神に祈り、帰朝の後叡山西麓に祀ったのを後世広隆寺に移しました。牛祭はすなわち摩吒羅神の祭礼であるといいます。当夜は参詣人が多く出店、見せ物などが境内を埋めて非常に賑わいます。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
太秦の牛祭
かな
うずまさのうしまつり
種別
見所・観光
状態
現存しない
備考
近年開催されておらず、再開も未定ということで現存しないとしておきます。

日本案内記原文

十月十二日の夜廣隆寺で行はれ、古來京都の年中行事として有名である。慈覺大師入唐の歸途、順風を摩吒羅神に祈り、歸朝の後叡山西麓に祀つたのを後世廣隆寺に移した。牛祭は卽ち摩吒羅神の祭禮であると云ふ。當夜は參詣人雜踏し店肆、見せ物等境內を埋めて頗る賑ふ。

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