月輪寺

月輪寺[天臺宗]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

愛宕電車清滝の西北1km、愛宕山の山腹にあります。奈良時代の天応元年(781年)慶俊の創建であるといいます。その後空也上人も登山修禅し、月輪関白藤原兼実も当地の幽邃を愛して閑居しました。本堂のそばの祖師堂にはこの二者の像を安置しています。境内は周囲に峰巒重畳し、松や杉が鬱蒼として桜も多く見られます。幽邃閑静で仙域の趣があり、付近に竜女水、空也滝、寒蝉滝があります。

  • 宝物
  • 空也上人立像[国宝] 祖師堂安置 木造 講倉時代 一体
  • 九条兼実坐像[国宝] 木造 一体
  • 聖観音立像[国宝] 木造 京都極物館出陳 一体
  • 十一面観音立像[国宝] 木造 一体
  • 千手観音立像[国宝] 木造 一体
  • 善哉及竜王立像[国宝] 木造 二体
※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
月輪寺
かな
つきのわでら
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市右京区嵯峨清滝月ノ輪町7
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

愛宕電車淸瀧の西北一粁、愛宕山の山腹にあり。天應元年慶俊の創建であると云ふ。その後空也上人も登山修禪し、月輪關白藤原兼實も當地の幽邃を愛して閑居した。本堂の傍の祖師堂にはこの二者の像を安置して居る。境內は周圍に峰巒重疊し、松杉蓊鬱として櫻樹も多い。幽邃閑靜で仙域の趣があり、附近に龍女水、空也瀧、寒蝉瀧がある。

  • 寶物
  • 空也上人立像[國寶] 祖師堂安置 木造 講倉時代 一軀
  • 九條兼實坐像[國寶] 木造 一軀
  • 聖觀音立像[國寶] 木造 京都極物館出陳 一軀
  • 十一面觀音立像[國寶] 木造 一軀
  • 千手觀音立像[國寶] 木造 一軀
  • 善哉及龍王立像[國寶] 木造 二軀

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