法金剛院

法金剛院[律宗]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

妙心寺の西にあり、平安時代の承和年中(834~848年)清原夏野がその山荘を仏寺とし、双丘寺と称したのがこの寺の起源で、大治5年(1130年)待賢門院の中興と伝えられる。

  • 宝物
  • 阿弥陀如来坐像[国宝] 木造 藤原時代 一体
  • 地蔵菩薩坐像[国宝] 木造 一体
  • 僧形文殊坐像(寺伝宝頭蘆尊者像)[国宝] 一体
  • 蓮華式香炉[国宝] 伝仁清作 京都博物館出陳 一個
  • 十一面観音像坐像[国宝] 厨子入木造 一体 寄木造、玉眼、白毫水晶入で、銅製唐艸透し舟形光背を背負い、六辺葺蓮花座、敷茄子、華盤、八角形束、八角形請座、胡桃形反花および三段框座の九重からなる台座上に趺坐して春日厨子の中に奉安されています。像身の底板に鎌倉時代の正和5年(1316年)造立の銘ある織麗な彫像で瓔珞華鬘などの荘厳具が具足しているのが珍らしいところです。
※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
法金剛院
かな
ほうこんごういん
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市右京区花園扇野町49
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

妙心寺の西にあり、承和年中淸原夏野がその山莊を佛寺とし、雙丘寺と稱したのがこの寺の基因で、大治五年待賢門院の中興と傳へられる。

  • 寶物
  • 阿彌陀如來坐像[國寶] 木造 藤原時代 一軀
  • 地藏菩薩坐像[國寶] 木造 一軀
  • 僧形文殊坐像(寺傳寶頭蘆尊者像)[國寶] 一軀
  • 蓮華式香爐[國寶] 傳仁淸作 京都博物館出陳 一個
  • 十一面觀音像坐像[國寶] 厨子入木造 一軀 寄木造、玉眼、白毫水晶入で、銅製唐艸透し舟形光背を負ひ、六邊葺蓮花座、敷茄子、華盤、八角形束、八角形請座、胡桃形反花及び三段框座の九重より成る臺座上に趺坐して春日厨子の中に奉安されて居る。像身の底板に正和五年造立の銘ある織麗な彫像で瓔珞華鬘などの莊嚴具が具足して居るのが珍らしい。

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