愛宕山

愛宕山
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

山城と丹波の国境にそびえ、愛太子山、阿当護山に連なり、朝日岳とも呼ばれ、海抜924mで峰頭を白雲山といいます。愛宕電車清滝駅から川を渡れば、清滝川駅から山上の愛宕駅まではケーブルの便があり、愛宕駅付近眺望の勝地を占めて愛宕山ホテルがあります。

愛宕神社は愛宕駅から北約1km、本社には伊弉冉命ほか四柱、若宮には迦俱槌命ほか二柱を祀り、火伏の神として崇敬されています。神社の近く海抜900mのところにスキー場があり、雪質も良く、斜面も緩急の変化に富んでいるので、京阪神のスキーヤーに喜ばれています。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
愛宕山
かな
あたごやま
種別
見所・観光
状態
状態違うが見学可
備考
愛宕山鉄道もケーブルカーも現存しません。スキー場もありません。山に登ることは可能です。
住所
京都府京都市右京区嵯峨愛宕町
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

山城丹波の國境に聳え、愛太子山、阿當護山に作り、朝日嶽とも呼ばれ、海拔九二四米で峯頭を白雲山と云ふ。愛宕電車淸瀧驛から川を渡れば、淸瀧川驛から山上の愛宕驛まではケーブルの便があり、愛宕驛附近眺望の勝地を占めて愛宕山ホテルがある。

愛宕神社は愛宕驛から北約一粁、本社には伊弉冉命外四柱、若宮には迦俱槌命外二柱を祀り、火伏の神として崇敬せられて居る。神社の近く海拔九〇〇米の處にスキー場があり、雪質も良く、斜面も緩急の變化に富んで居るので、京阪神のスキーヤーに喜ばれて居る。

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