玉鳳院
玉鳳院
昭和初期のガイド文
妙心寺の塔頭で境内東にあり、花園法皇がその離宮を捨てて妙心寺とされた時、別に一院を創して幽棲されたところで、花園天皇法衣の尊像が安置されています。
開山堂[国宝] 玉鳳院に附属し、無相大師の像が安置されています。この建物は応仁の兵火を免かれた室町初期のもので、三間四面、単層、屋根入母屋造、本瓦葺の唐様建築です。
四脚門[国宝] 室町時代の応永16年(1409年)に皇居の御門を賜ったものといいます。江戸時代前期の慶長15年(1610年)に移して開山堂の前門とした際、大修繕を加えたものと見え、桃山時代の意匠が認められます。
※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 玉鳳院
- かな
- ぎょくほういん
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存するが非公開
- 備考
- 公開されていません。
日本案内記原文
妙心寺の塔頭で境內東方にあり、花園法皇がその離宮を捨てゝ妙心寺と成し給うた時、別に一院を創して幽栖せられた所で、花園天皇法衣の尊像が安置されて居る。
開山堂[國寶] 玉鳳院に附屬し、無相大師の像が安置されて居る。この建物は應仁の兵火を免かれた室町初期のもので、三閒四面、單層、屋根入母屋造、本瓦葺の唐樣建築である。
四脚門[國寶] 應永十六年に皇居の御門を賜つたものと云ふ。慶長十五年移して開山堂の前門となした際、大修繕を加へたものと見え、桃山時代の意匠が認められる。