浮嶽神社

浮嶽神社
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

筑肥線福吉駅の東南4km、糸島郡福吉村吉井にあります。伊邪那岐命、伊邪那美命、菊理姫命を祀り、社伝に神功皇后が浮岳山上に征韓のことを祈り御凱陣の後その報賽として設けられた神社といい、奈良時代の天平中(729~749年)僧清賀が別当久安寺を建立しました。中世には祭神を浮岳白山妙理大権現とし、その本地は、弥陀、釈迦、観音としました。安土桃山時代の天正中(1573~1592年)兵火に罹り文禄4年(1595年)復興しました。

  • 宝物
  • 仏坐像[国宝] 一軀 木造、社伝薬師如来像といい、高さ1m、平安時代初期の様式をもっています。
  • 地蔵菩薩立像[国宝] 木造、高さ2m15cm、平安時代の作です。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
浮嶽神社
かな
うきだけじんじゃ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
福岡県糸島市二丈吉井904
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

筑肥線福吉驛の東南四粁、絲島郡福吉村吉井にある。伊邪那岐命、伊邪那美命、菊理姬命を祀り、社傳に神功皇后浮嶽山上に征韓のことを祈り御凱陣の後その報賽として營みたまへる神社と云ひ、天平中僧淸賀別當久安寺を建立した。中古當社祭神を浮嶽白山妙理大權現と稱し、その本地は、彌陀、釋迦、觀音とした。天正中兵火に罹り文祿四年復興した。

  • 寶物
  • 佛坐像[國寶] 一軀 木造、社傳藥師如來像と云ひ、高さ三尺、平安時代初期の樣式を有して居る。
  • 地藏菩薩立像[國寶] 木造、高さ五尺七寸除、平安時代の作である。

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