油山観音(正覚寺)

油山觀音(正覺寺)
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

博多駅の西南9km、市内東油山町東油山にあり、清賀上人がここに住して胡麻を植え油を製造したといいます。後に衰退して観音堂だけが残っていたのを、江戸時代中期の元禄7年(1694年)藩主が寺堂を修復し、さらに正覚寺を建立しました。本尊の聖観音坐像は木造漆箔、高さ98cm、白毫に水晶を嵌入し、宝髪、天冠台を頂き、右手を膝上に置き、左手に蓮華を持っています。鎌倉時代の作で国宝に指定されています。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
油山観音(正覚寺)
かな
あぶらやまかんのん(しょうかくじ)
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
福岡県福岡市城南区東油山508
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

驛の西南九粁、市內東油山町東油山にあり、淸賀上人こゝに住して胡麻を植ゑ油を製したと云ひ、後、頽廢して唯觀音堂ありしを、元祿七年藩主寺堂を修復し、更に正覺寺を建立した。本尊の聖觀音坐像は木造漆箔、高さ二尺五寸八分、白毫に水晶を嵌入し、寶髮、天冠臺を頂き、右手を膝上に置き、左手に蓮華を持つて居る。鐮倉時代の作で國寶に指定されて居る。

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