大乗寺(長宮院)

大乘寺(長宮院)[眞言宗]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

博多駅の西3km、市内大名町、城跡の北隣にあり、電車の便があります。境内不動堂安置の不動明王立像は国宝に指定されています。木造で高さ約1m、少し腰を捻って立つ像で、相好は温雅、ところどころに胡粉彩色が残っています。藤原時代の作と思われます。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
大乗寺(長宮院)
かな
だいじょうじ(ちょうきゅういん)
種別
見所・観光
状態
現存しない
備考
昭和20年(1945年)福岡大空襲で焼失し廃寺となりました。跡地は現在福岡家庭裁判所となっています。

日本案内記原文

驛の西三粁、市內大名町、城址の北鄰にあり、電車の便がある。境內不動堂安置の不動明王立像は國寶に指定されて居る。木造高さ約二尺六寸、稍々腰を捻つて立てる像で、相好溫雅所々に胡粉彩色が殘つて居る。藤原時代の作であらう。

博多・糸島のみどころ