樺島のオオウナギ生息地

樺島の大鰻棲息地[指定天然記念物]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

長崎駅の南約28km、野母崎に近い樺島村水の浦郷にあります。オオウナギは直径約1.5m、深さ約4.5m、水深約1.8mに達する井戸に棲息し「じょうなぎ」または「かにくい」の名があります。全身黒色でところどころ斑点を生じ、体長約1.5m、胴の周42cm弱、重量9kg。この種はインド、マレー地方からオーストラリア、アフリカおよび南洋地方に産し、日本では九州、四国、本州中部で見られる極めて珍しい動物です。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
樺島のオオウナギ生息地
かな
かばしまのおおうなぎせいそくち
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
長崎県長崎市野母崎樺島町
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

長崎驛の南約二八粁、野母崎に近い樺島村水の浦鄕にある。大鰻は直徑約一米半、深さ約四米半、水深約一米八に達する井戶に棲息し「じやうなぎ」または「かにくひ」の名がある。全身黑色にして所々斑點を生じ、體長約一米半、胴の周四二糎弱、重量九瓩。本種は印度、馬來地方より濠洲、阿弗利加及南洋地方に產し、本邦にては九州、四國、本州中部にある極めて稀有の動物である。

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