金剛山

金剛山
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

河内、大和の境に屹立する山です。大阪府内の最高峰で、大和側で海抜1,112mあり、老樹が鬱然と繁り、傾斜は東面が特に急です。登路は河内方面に千早道、水分道、大和方面に高天道の三路があります。千早道は長野から観心寺を経て千早から登るもので、山頂まで3km、坂路が急です。水分道は富田林から赤坂に出て、赤坂城址、楠公誕生地、建水分神社を巡り、約8kmですが、傾斜はやや緩やかとなっています。高天道は和歌山線五条から登るものです。

※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行

令和に見に行くなら

名称
金剛山
かな
こんごうさん
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
大阪府南河内郡千早赤阪村、奈良県御所市
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

河內、大和の境に屹立する山である。大阪府內の最高峯で、大和に於て海拔一、一一二米に及び、老樹鬱然と繁り、傾斜は東面が殊に急である。登路は河內方面に千早道、水分道、大和方面に高天道の三路がある。千早道は長野から觀心寺を經て千早から登るもので、山頂まで三粁、坂路頗る急である。水分道は富田林から赤坂に出て、赤坂城址、楠公誕生地、建水分神社を巡り、約八粁であるが、傾斜は稍緩かである。高天道は和歌山線五條から登るものである。

南河内地方のみどころ