楠妣庵観音寺

楠妣庵
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

観心寺の東北約2km、東条村甘南備にあります。楠木正成の夫人が、正行戦没後草庵を結んで、隠棲した場所といい、現在その遺跡と伝わるところに石玉垣を巡らせ、付近に近年新たに建てられた堂があります。夫人は室町時代の正平19年(1364年)7月、61歳をもって没し、庵の付近に五輪塔の墓があります。

※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行

令和に見に行くなら

名称
楠妣庵観音寺
かな
なんぴあんかんのんじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
大阪府富田林市大字甘南備1103
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

觀心寺の東北約二粁、東條村甘南備にあり。楠木正成の夫人が、正行戰歿後草庵を結んで、隱棲した場所と云ひ、今遺址と傳ふる處に石玉垣を繞らし、附近に近年新たに建てられた堂がある。夫人は正平十九年七月、六十一歲を以て示寂し、庵の附近に五輪塔の墓が存する。

南河内地方のみどころ