龍光院

龍光院

昭和初期のガイド文

大徳寺の塔頭で境内の西部にあり、慶長11年(1606年)黒田長政がその父如水のために建てたものです。本堂は国宝に指定され、構造手法ともに優秀な建築で、書院造と廟堂建築とを混用したような形式を残しています。ところどころ征韓役の戦利品を応用しているのが珍しいものです。本尊釈迦三尊像のほかに黒田如水および同長政の木像が安置されています。このほか、書院、盤桓廊および兜門も同時の建築で、いずれも国宝です。境内に如水および長政の墓があります。

  • 宝物
  • 山水図[国宝] 絹本淡彩 伝馬望筆 一幅
  • 十六羅漢像[国宝] 絹本著色 十六幅
  • 栗、柿図[国宝] 絹本墨画 伝牧渓筆 二幅
  • 曜変天目茶碗[国宝] 一個
  • 油滴天目茶碗[国宝] 津田宗及寄附 一個
※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
龍光院
かな
りょうこういん
種別
見所・観光
状態
現存するが非公開
備考
拝観拒絶のお寺です。

日本案内記原文

大德寺の塔頭で境內の西部にあり、慶長十一年黑田長政がその父如水の爲に建てたものである。本堂は國寶に指定せられ、構造手法共に優秀な建築で、書院造と廟堂建築とを混用せる如き形式を存して居る。所々征韓役の戰利品を應用して居るのが珍しい。本尊釋迦三尊像の外に黑田如水及同長政の木像が安置されて居る。この外、書院、盤桓廊及兜門も同時の建築で、何れも國寶である。境內に如水及長政の墓がある。

  • 寶物
  • 山水圖[國寶] 絹本淡彩 傳馬望筆 一幅
  • 十六羅漢像[國寶] 絹本著色 十六幅
  • 栗、柿圖[國寶] 絹本墨畫 傳牧溪筆 二幅
  • 曜變天目茶碗[國寶] 一個
  • 油滴天目茶碗[國寶] 津田宗及寄附 一個

洛中のみどころ