聚光院の襖絵

聚光院襖繪[國寶]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

大徳寺の塔頭で大徳寺庫裡の西隣にある聚光院方丈の襖絵です。狩野永徳の筆と伝えて名高く、紙本に水墨をもって江山雪景、遊猿、竹虎、琴棋書画図などを描いています。その筆致は濶達自在にして生気に満ちています。果して永徳の真筆であるかは疑問がありますが、よく狩野家の純正な伝統を発揮している傑作です。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
聚光院の襖絵
かな
じゅこういんのふすまえ
種別
見所・観光
状態
現存するが非公開
備考
特別公開されている場合はありますが、通常は非公開となっています。

日本案内記原文

大德寺の塔頭で大德寺庫裡の西鄰にある聚光院方丈の襖繪である。狩野永德の筆と傳へて名高く、紙本に水墨を以て江山雪景、遊猿、竹虎、琴棋書畫圖などを描いて居る。その筆致濶達自在にして生氣に滿ちて居る。果して永德の眞筆であるかは疑問に屬するが、よく狩野家の純正な傳統を發揮せる傑作である。

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