真珠庵

眞珠庵

昭和初期のガイド文

大徳寺の塔頭で、大徳寺方丈の北に隣接しています。はじめは一休禅師の庵室でしたが、現存の通僊院および方丈は江戸時代前期の寛永年間(1624~1644年)の建築です。また通僊院および方丈の各庭園は史蹟・名勝に指定されています。

通僊院[国宝] 書院造で、屋根は入母屋杮葺、寛永15年(1638年)の建築です。その襖には水墨画の山水図があり、付設の茶室は清楚な茶人趣味に富んでいます。

方丈[国宝] 桁行七間、梁間六間、単層、屋根は入母屋杮葺で室町時代の延徳3年(1491年)一休のために建てられたものを、寛永15年後藤益勝によって改築されたものです。その襖には曽我蛇足の筆と伝わる真山水図、花鳥図、草山水図が描かれ、また長谷川等伯の筆と伝わる商山四皓図、蜆子猪頭図を描いたものがあります。いずれも水墨画で一種気高い品格を持ち、国宝に指定されています。

  • 宝物
  • 苦行釈迦像[国宝] 一幅 紙本淡彩、室町時代の康正2年(1456年)に書いた一休和尚の賛があり、曽我蛇足の筆とされる名画です。
  • 白衣観音像[国宝] 一幅 紙本墨画、室町時代禅林の好画題であった樹下岩上の白衣織音を描いたもので、これに雲中涌出の韋駄天を描き添えています。なおこの韋駄天を詠んだ春浦の賛に「出世何曽隔世間、美哉霧鬂与風鬂、応以韋駄身得度、三千刹界白花山」とあるのも面白いものです。
  • 百鬼夜行図[国宝] 紙本著色、伝土佐光信筆 一巻
  • 達磨像[国宝] 一幅 紙本墨画 牧渓筆 一休和尚賛
  • 臨済和尚像[国宝] 一幅 紙本淡彩 伝蛇足筆 一休和尚賛
  • 六祖大鑑禅師像[国宝] 一幅 絹本著色 東頭供奉官陳就の落款があります。
  • 観音像[国宝] 一幅 絹本墨画 正平七年二月十八日義享賛
  • 山水図[国宝] 紙本墨画 墨斎筆自賛 一幅
  • 竹石白鶴図国宝] 紙本墨画 伝狩野正信筆 一双 京都博物館出陳
※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
真珠庵
かな
しんじゅあん
種別
見所・観光
状態
現存するが非公開
備考
特別公開されている場合はありますが、通常は非公開となっています。

日本案内記原文

大德寺の塔頭で、大德寺方丈の北に鄰接して居る。初め一休禪師の庵室であつたが、現存の通僊院及方丈は寬永年閒の建築である。また通僊院及方丈の各庭園は史蹟・名勝に指定されて居る。

通僊院[國寶] 書院造で、屋根は入母屋杮葺、寬永十五年の建築である。その襖には水墨畫の山水圖があり、附設の茶室は淸楚な茶人趣味に富んで居る。

方丈[國寶] 桁行七閒、梁閒六閒、單層、屋根は入母屋杮葺で延德三年一休のために建てられたものを、寬永十五年後藤益勝によつて改築されたものである。その襖には曾我蛇足の筆と傳ふる眞山水圖、花鳥圖、草山水圖が描かれ、また長谷川等伯の筆と傳ふる商山四皓圖、蜆子猪頭圖を描いたものがある。何れも水墨畫で一種氣高い品格を持ち、國寶に指定されて居る。

  • 寶物
  • 苦行釋迦像[國寶] 一幅 紙本淡彩、康正二年に書いた一休和尙の贊があり、曾我蛇足の筆と稱する名畫である。
  • 白衣觀音像[國寶] 一幅 紙本墨畫、室町時代禪林の好畫題であつた樹下岩上の白衣織音を描いたもので、これに雲中涌出の韋駄天を描き添へて居る。尙この韋駄天を詠んだ春浦の贊に「出世何曾隔世閒、美哉霧鬂與風鬂、應以韋駄身得度、三千刹界白花山」とあるのも面白い
  • 百鬼夜行圖[國寶] 紙本著色、傳土佐光信筆 一卷
  • 達磨像[國寶] 一幅 紙本墨畫 牧溪筆 一休和尙贊
  • 臨濟和尙像[國寶] 一幅 紙本淡彩 傳蛇足筆 一休和尙贊
  • 六祖大鑑禪師像[國寶] 一幅 絹本著色 東頭供奉官陳就の落款がある。
  • 觀音像[國寶] 一幅 絹本墨畫 正平七年二月十八日義享贊
  • 山水圖[國寶] 紙本墨畫 墨齋筆自贊 一幅
  • 竹石白鶴圖國寶] 紙本墨畫 傳狩野正信筆 一雙 京都博物館出陳

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