大報恩寺(千本釈迦堂)

大報恩寺(千本釋迦堂)[新義眞言宗]

昭和初期のガイド文

市電千本上立売下車、五辻六軒町西入溝前町にあります。後堀河天皇の頃、鎌倉時代の貞応2年(1223年)、義空上人の開基で、現存の本堂すなわち釈迦堂はその当時のものです。

本堂[国宝] 貞応2年の建築で桁行五間、梁間六間、向拝一間、単層、屋根入母屋造、本瓦葺、周囲に廻椽をめぐらし、前面一間を開放し、内部は入側一間を化粧屋根裏とし、その他は格天井で、内陣柱には極彩色の装飾があります。堂内には本尊釈迦如来立像(国宝)が安置されています。

この他にも誕生釈迦仏立像および千手観音の立像が国宝になっていますが、京都博物館に出品中です。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
大報恩寺(千本釈迦堂)
かな
だいほうおんじ(せんぼんしゃかどう)
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市上京区七本松通今出川上ル溝前町
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

市電千本上立賣下車、五辻六軒町西入溝前町にある。後堀河天皇の貞應二年、義空上人の開基で、現存の本堂卽ち釋迦堂はその當時のものである。

本堂[國寶] 貞應二年の建築で桁行五閒、梁閒六閒、向拜一閒、單層、屋根入母屋造、本瓦葺、周圍に廻椽を繞らし、前面一閒を開放し、內部は入側一閒を化粧屋根裏とし、その他は格天井で、內陣柱には極彩色の裝飾がある。堂內には本尊釋迦如來立像(國寶)が安置されて居る。

この他にも誕生釋迦佛立像及千手觀音の立像が國寶になつて居るが、京都博物館に出品中である。

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