京都観光案内所

市設京都觀光案內所

昭和初期のガイド文

京都駅降車口前にあります。近世式の木造平家建で、一部に塔を付け建築面積121.9m²、昭和5年(1930年)10月下旬起工、6年(1931年)1月竣工。ここは観光旅行のため入京する人に対して、すべて無料で観光に関する諸事の斡旋を行い、京都の観光について各地からの照会に対し、適切な回答ならびに勧誘をするところで、神社、寺院、古蹟等の説明、交通、旅館等の案内、市内外案内地図の配布、観光団体に対する特別の斡旋、その他入洛者の役に立つよう便宜をはかることなどが主な任務です。

※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
京都観光案内所
かな
きょうとかんこうあんないじょ
種別
見所・観光
状態
状態違うが見学可
備考
京都総合観光案内所(京なび)が駅ビルにありますが、当時の市設のものとは異なります。
住所
京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル 京都駅ビル2階
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

京都驛降車口前にある。近世式の木造平家建で、一部に塔を附し建築面積一二一・九方米、昭和五年十月下旬起工、六年一月竣工。本所は觀光遊覽のため入京する內外人に對して、總べて無料で觀光に關する諸事の斡旋を行ひ、京都の觀光に就いて各地からの照會に對し、適切な回答竝に勸誘を爲す處で、神社、寺院、古蹟等の說明、交通、旅館等の案內、市內外案內地圖の頒布 觀光團體に對する特別の斡旋、その他入洛者の用達に就いて便宜を供與すること等が主な任務である。

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