『日本案内記』
戦前の旅行ガイドブック『日本案内記』掲載の観光スポットを紹介しています。昭和初期の名所旧跡を訪ねてみましょう。
掲載エリア一覧
『日本案内記』とは
『日本案内記』は昭和4年(1929年)から昭和11年(1936年)にかけて、鉄道省が編集・発行した旅行案内の書籍で、日本の旅行ガイドブックの原型ともなるものです。鉄道網の発達によって旅行の利便がよくなった日本各地の名所旧跡を、北海道編、東北編、関東編、中部編、近畿編(上・下)、中国・四国編、九州編の全8冊で網羅的に紹介しています。
このサイトでは、『日本案内記』で紹介されている観光スポットを見やすく整理しました。100年ほど前の昭和初期、戦前の国内ガイドです。現在ではすでに存在しない施設もありますし、風景として様変わりしている場所もありますが、当時の旅行者の目的地を辿ってみるのも面白いものです。令和のいま、その場所を訪ねたいと思ったときに助けとなるような、現在の地図や状況解説も必要に応じて付記しました。掲載にあたっては、見どころとして紹介されているスポットは現存しないものでも原則すべて掲載し、現存しない場合はその後どうなったのかを触れています。レストランやホテルについては、現存するものだけを採録しました。
紹介テキストについては、旧仮名遣いの原文を読みやすく整形しているほか、一部テキストの取捨・調整をしていますが、基本的には原典の文脈をなるべくそのまま生かしています。「東京市」といった当時の住所表記なども残していますが、分かりやすさのため言い換えているところもあり、その時代には存在しなかった表現をあえて使用していることもあります。なお「国宝」との表記は、文化財保護法施行前でいわゆる「旧国宝」指定です。現在の指定とは異なっているところがありますのでこちらもご了承ください。
東京からはじめ、少しずつ掲載範囲を増やしていく予定です。しかし中部エリアについては、国立国会図書館デジタルコレクションで見る限り、「著作権の確認が済んでいない資料のためインターネット公開していません」というステータスになっており、公開できません。ご了承ください。