福山・尾道・呉

ふくやま・おのみち・くれ

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福山・尾道・呉ガイド

福塩南線は両備福山から北に向かい、神辺、新市などを経て府中町に至る22kmの支線で、庄原線塩町から南に分岐する福塩北線と連なる予定です。途中神辺駅からは神高鉄道(神辺高屋間7.8km)が分岐して井原町に至り井笠鉄道と接続しています。

福山から西進すれば芦田川を渡り備後赤阪を経て、松永を過ぎ、松永湾の西岸を走って尾道に着きます。尾道港からは四国への船便が頻繁にあり、多度津、今治、高浜、長浜の各港へは鉄道との連帯航路があります。

尾道から西に進めば左窓に内海の風光が眺められ、糸崎を経て三原に着きます。

三呉線は三原から南に向かい、沼田川を渡って須波、安芸幸崎、忠海、大乗を経て竹原に至ります。この線はさらに内海沿岸を西に走って呉に至り、呉線に接続する予定です。

三原からは沼田川北岸に沿って西北に進み、ようやく山間に入り、本鄉、河内、白市、西高屋を過ぎて西条に着きます。西条から再び山間に進み八本松、瀬野を経て瀬野川の右岸を西南に走り、安芸中野を通って呉線の分岐点海田市に至ります。海田市からは西北に向かい、向洋を過ぎて広島に着きます。

呉線は海田市から南へ分岐し、矢野を通って右窓に広島湾を眺めつつさらに南下します。坂、小屋浦、天応、吉浦を過ぎ、東に折れてトンネルを潜れば呉市内に入り間もなく呉に着きます。

※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行

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