山伏塚
山伏塚
昭和初期のガイド文
上熊本駅の東北約2km、市内池田町にあり、自動車の便があります。エノキの大樹の根元に建ち、権大僧都法印竜蔵院慶長の文字は読むことができますが、下の文字は根に包まれて知ることができません。築城を手伝った修験道の山伏は清正の家来に送られてここまで来て、一刀の閃の下に朱に染まり、その遺髪が埋められたものといい伝えています。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 山伏塚
- かな
- やんぼしづか
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 熊本県熊本市北区5
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
上熊本驛の東北約二粁、市內池田町にあり、自動車の便がある。榎の大樹の根元に建ち、權大僧都法印龍藏院慶長の諸文字は讀まれるが、下の文字は根に包まれて知ることが出來ない。築城に手傳つた修驗道の山伏は淸正の家來に送られてこゝまで來て、一刀の閃の下に朱に染まり、その遺髮が埋められたものと云ひ傳へて居る。