花岡山

花岡山
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

熊本駅の西北400m、市の西境にあり、花陵山とも記され、高さ133mの丘陵で、自動車容易に上下し、眺望がよく、桜と紅葉の頃は観光客が多く訪れます。阿蘇大宮司惟光の哀史を物語る阿蘇殿松、熊本城築城を偲ぶ鐘掛松、八枚石、西南戦争における薩軍砲陣の跡、神風連の乱に倒れた将卒の墓、キリシタン殉教の碑等があります。この山は昔山頂に今の北岡神社すなわち祇園社があったことから、祇園山ともいいます。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
花岡山
かな
はなおかやま
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
熊本県熊本市西区春日
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

熊本驛の西北四〇〇米、市の西境にあり、花陵山とも記され、高さ一三三米の丘陵で、自動車容易に上下し、眺望がよく、櫻と紅葉の頃は遊山の士が踵を接する。阿蘇大宮司惟光の哀史を物語る阿蘇殿松、熊本城築城を偲ぶ鐘掛松、八枚石、西南役に於ける薩軍砲陣の址、神風連の亂に斃れた將卒の墓、切支丹殉敎の碑等がある。この山は昔山頂に今の北岡神社卽ち祇園社があつたから、祇園山とも云ふ。

熊本のみどころ