東雲庭園
東雲庭園
昭和初期のガイド文
熊本駅に近い二本木町にあります。面積1万900m²、明治16年(1883年)に起工し、10年の歳月をかけて竣工、仮山泉石の雅趣は成趣園に似て、アヤメ、ツツジの頃は訪問者が多いところです。ここは俗謡東雲節で知られている遊亭のあったところです。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 東雲庭園
- かな
- しののめていえん
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存しない
- 備考
- 二本木にあった遊郭の北のほうにありました。売春防止法による遊郭の廃止とともになくなりました。
日本案内記原文
熊本驛に近き二本木町にある。面積一〇九アール、明治十六年に起工し、十ケ年の歲月を閱して竣工、假山泉石の雅趣成趣園に似て、菖蒲、躑躅の頃は縱覽者が多い。こゝは俗謠東雲節で知られて居る遊亭のあつたところである。