土肥金山

土肥金山

昭和初期のガイド文

土肥温泉の南に接しています。土肥金山会社の経営となり、地質は主として変質安山岩からなり、そのなかに石英鉱脈があります。これには3種があり、第1種は最古のもので安山岩の破片が石英のため膠着して角礫状の構造を見せているもの、第2種は石英と含満俺方解石が交互に沈澱して生じ、縞状構造を見せているもの、第3種は最新のもので石英と銀鉱が交互に沈澱して同じく縞状を示しているもの、いずれも金銀鉱を含有しています。採掘は鉱脈に添って高さ2m、幅1.6mの大きさで掘進するものが多く、鉱石搬出のため三竪坑を設けています。その深さは各40mほど、鉱石は愛媛県四坂島の住友製錬場へ送っています。年産鉱石約2,650万kg、品位は10万分中金2.24、銀10.41、価格は約60万円。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
土肥金山
かな
といきんざん
種別
見所・観光
状態
状態違うが見学可
備考
昭和40年(1965年)に閉山となっています。現在はテーマパークとなっていて、観光坑道などを見学できます。
住所
静岡県伊豆市土肥2726
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

土肥溫泉の南に接する。土肥金山會社の經營にかゝり、地質は主として變質安山岩より成り、その中に石英鑛脈を來有す。これに三種あり、第一種は最古のもので安山岩の破片を石英のため膠着して角礫狀の構造を呈し、第二種は石英と含滿俺方解石が交互に沈澱して生じ、縞狀構造を呈し、第三種は最新のもので石英と銀鑛が交互に沈澱して同じく縞狀を示し、何れも金銀鑛を含有して居る。採掘は鑛脈に添ひ高二米幅一米六の加背を以て掘進するものが多く、鑛石搬出のため三竪坑を設く。その深さ各四〇米內外、鑛石は愛媛縣四坂島の住友製鍊場へ送る。年產鑛石約二、六五〇萬瓩(七百五萬貫)、品位十萬分中金二、二四、銀一〇、四一價格約六十萬圓。

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