玉泉寺米国領事館跡
玉泉寺米國領事館址
昭和初期のガイド文
下田町の東約1km、下田港の沿岸、浜崎村柿崎の玉泉寺にあり、自動車の便があります。江戸時代末期の安政3年(1856年)7月米国が総領事タウンセンド・ハリスを派遣し、日本で初めて領事館を開設した際、玉泉寺の本堂を領事の居室および事務所として使用しました。寺宝中にその当時使用されたコップ、皿や当時の住職眉毛和尚の銀版写真などがあります。本堂の前には、ハリスの記念碑があり、また境内の墓地には安政年間この地に没した米国およびロシアの海員の墓があります。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 玉泉寺米国領事館跡
- かな
- ぎょくせんじあめりかりょうじかんあと
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 静岡県下田市柿崎31-6
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
下田町の東約一粁、下田港の沿岸濱崎村柿崎玉泉寺にあり、自動車の便がある。安政三年七月米國が總領事タウンセンド・ハリスを遣はし、我が國に於て始めて領事館を開設した時、玉泉寺の本堂を領事の居室及事務所として使用したのである。寺寶中にその當時使用されたコツプ、皿及當時の住職眉毛和尙の銀版寫眞などがある。本堂の前には、ハリスの記念碑があり、また境內の墓地には安政年閒この地に歿した米國及露國の海員の墓がある。