三津海水浴場

三津海水浴場
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

駿豆鉄道伊豆長岡駅の西南5km、沼津からは東南約11kmでともに自動車の便があり、古奈、長岡温泉の客が立ち寄る観光地です。駿河湾の支湾である内浦湾に臨む景勝地で左は大瀬の岬、右は江の浦湾の海岸線から沼津の千本松原の緑も眺められ、湾頭には海抜134mの高さで円錐形となった淡島の島影が美しく波に浮んで絵画のよう、さらに島と鷲頭山との間に富士の麗姿が仰がれます。海水は特に清澄で、風波も静穏、よい海水浴場です。旅館は安田屋、松濤館、山田屋支店、長岡俱楽部。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
三津海水浴場
かな
みとかいすいよくじょう
種別
レジャー
状態
現存し見学できる
住所
静岡県沼津市内浦三津
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

同伊豆長岡驛の西南五粁、沼津からは東南約一一粁共に自動車の便あり、古奈、長岡溫泉客の遊賞地である。駿河灣の一支灣たる內浦灣に臨める景勝地で左方は大瀨の岬、右方は江の浦灣の長汀曲浦から沼津の千本松原の翠黛も眺められ、灣頭には海拔一三四米の高さを有し圓錐形をなせる淡島の靑螺美しく波に浮んで畫景をなし、更に島と鷲頭山との閒に富士の麗姿が仰がれる。海水特に淸澄、風波靜穩、好海水浴場である。旅館 安田屋、松濤館、山田屋支店、長岡俱樂部。

三島・伊豆のみどころ