峰温泉
峯溫泉
昭和初期のガイド文
下田からは東北13km、湯ヶ野からは東南5km、ともに自動車の便があります。温泉は近年掘り出したもので噴湯の高さは約30mにおよび、1分間の湧出量約182リットル、100度の熱泉で湯けむりが高く轟々とした音を響かせています。塩類泉でクロールナトリウムを多量に含有し、神経痛に特効ありといい、リウマチ、創傷、湿疹、婦人病などにも効くといいます。付近に徳川家康の妾お万の方の生家と伝わる家の大ソテツがあります。旅館は玉峯館、菊水館。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 峰温泉
- かな
- みねおんせん
- 種別
- 温泉
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 静岡県賀茂郡河津町
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
下田からは東北一三粁、湯ケ野からは東南五粁、共に自動車の便がある。溫泉は近年穿鑿したもので噴騰の高さ約三〇米(百尺)に及び、一分閒の湧出量約一八二立(十石)、攝氏百度の熱泉で湯烟り高く轟々たる音を響かせて居る。鹽類泉でクロールナトリウムを多量に含有し、神經痛に特效ありと云ひ、リウマチス、創傷、濕疹、婦人病などにも效くと云ふ。附近に德川家康の妾お萬の方の生家と傳ふる家の大蘇鐵がある。旅館 玉峯館、菊水館。