修禅寺
修禪寺[曹洞宗]
昭和初期のガイド文
修善寺町の中央にあり、弘法大師あるいはその弟子の杲隣が創建したところといいますが明らかではありません。鎌倉時代の建長年中(1249~1256年)には宋の僧蘭渓が来住して臨済宗に改め、後の正安年中(1299~1302年)には元の僧一寧も来住したことがあり、禅宗の名刹です。
- 宝物
- 宋板法華経 七巻
- 正法念処経 巻丗一 一巻 奥書 承久三年九月十九日依法隆寺聖人勧進奉書篤畢仏弟子僧信耀
- 繍仏釈迦三尊 三幅 明時代
- 蘭渓肖像 一幅 絹本著色 鎌倉時代
- 北条早雲寄進状 一通
- 以上のほか多数の宝物があり、毎年4月20・21日、8月20・21日に陳列して一般に観覧できるようにしています。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 修禅寺
- かな
- しゅぜんじ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 静岡県伊豆市修善寺964
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
修善寺町の中央にあり、弘法大師或はその上足杲鄰の創建する所と云ふも詳かでない。建長年中には宋の僧蘭溪來住して臨濟宗に改め、後正安年中には元の僧一寧も來住したことがあり、禪宗の一名刹である。
- 寶物
- 宋板法華經 七卷
- 正法念處經 卷丗一 一卷 奧書 承久三年九月十九日依法隆寺聖人勸進奉書篤畢佛弟子僧信耀
- 繍佛釋迦三尊 三幅 明時代
- 蘭溪肖像 一幅 絹本著色 鐮倉時代
- 北條早雲寄進狀 一通
- 以上の外多數の寶物あり、每年四月二十、二十一日、八月二十、二十一日に陳列して一般の縱覽を許して居る。