誕生寺

誕生寺[淨土宗]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

中国鉄道誕生寺駅の西北約0.5km、稲岡南村北庄里方にあります。浄土宗祖円光大師(法然上人)誕生の地に、鎌倉時代の建久4年(1193年)その弟子熊谷蓮生坊が大師自作の仏像を安置して、念仏の道場を開いたのがはじまりです。堂塔伽藍甍を並べ、毎年4月18・19日の2日間は練供養があって、一山は善男善女で埋められます。什宝として大師の遺物が多く、また八百屋お七の小袖があるというので世に知られた寺です。大師の生誕は平安時代の長承2年(1133年)4月7日、示寂は鎌倉時代の建暦2年(1212年)。

※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行

令和に見に行くなら

名称
誕生寺
かな
たんじょうじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
岡山県久米郡久米南町誕生寺里方808
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

中國鐵道誕生寺驛の西北約半粁、稻岡南村北庄里方にある。淨土宗祖圓光大師(法然上人)誕生の地に、建久四年その弟子熊谷蓮生坊が大師自作の佛像を安置して、念佛の道場を開いたのが濫觴である。堂塔伽藍甍を竝べ、每年四月十八九日の二日閒は練供養があつて、一山は善男善女で埋められる。什寶として大師の遺物多く、また八百屋お七の小袖があると云ふので世に知られた寺である。大師の生誕は長承二年四月七日、示寂は建曆二年。

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