本山寺
本山寺[天臺宗]
昭和初期のガイド文
中国鉄道弓削駅の東北6km、吉岡村定宗にあります。役行者の開基と伝え、その興隆には鑑真の力を致した寺であるといいます。本堂は山腹に位置し桁行五間、梁間五間、単層、屋根四注造、杮葺、和様唐様を折衷した様式で、内陣には一間の厨子を設けてあります。室町時代の遺構で、国宝に指定されています。境内は非常に広く、備前美作の境にそびえる山腹を占め、幽邃森厳です。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 本山寺
- かな
- ほんざんじ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 岡山県久米郡美咲町定宗403
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
中國鐵道弓削驛の東北六粁、吉岡村定宗にある。役行者の開基と傳へ、その興隆には鑑眞の力を致した寺であると云ふ。本堂は山腹に位し桁行五閒、梁閒五閒、單層、屋根四注造、杮葺、和樣唐樣を折衷した樣式で、內陣には一閒の厨子を設けてある。室町時代の遺構で、國寶に指定されて居る。境內頗る廣く、備前美作の境に聳ゆる山腹を占め、幽邃森嚴である。