元興寺(観音堂)
元興寺
昭和初期のガイド文
[華厳宗] 駅の東南1.5kmの芝新屋町にあります。蘇我馬子の創建によるもので、最初は法興寺と呼ばれ、後に元興寺と改められました。飛鳥の地にあったことから飛鳥寺とも呼ばれていました。のちに平城京遷都に伴い、他の寺院とともに飛鳥から移築され、七大寺の一つとして隆盛を極めましたが、中世以降は堂舎が荒廃し、大塔のみが残っていましたが、これも安政6年(1859年)に焼失しました。現在は仮堂のみが存在し、本尊の木造十一面観音立像を安置しています。この像は藤原時代初期の作で国宝に指定されています。また寺宝の木造薬師立像は平安時代初期の優れた作品で、これも国宝です。
※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 元興寺(観音堂)
- かな
- がんごうじ(かんのんどう)
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 奈良県奈良市芝新屋町12
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
[華嚴宗] 驛の東南一粁半、芝新屋町にある。蘇我馬子の草創にかゝり、はじめ法興寺と稱し、後元興寺と改められ、飛鳥の地にあつたから飛鳥寺とも云つた。後平城奠都に及び、諸寺と共に飛鳥京から移建され、七大寺の一として隆盛を極めたが、中世以後は堂舍廢頽し、大塔のみが遺つて居たがそれも安政六年燒失した。今假堂のみ存し本尊木造十一面觀音立像を安置して居る。藤原初期の作で國寶となつて居る。尙寺寶の木造藥師立像は平安初期の優品でまた國寶である。
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