北山十八間戸

北山十八間戶

昭和初期のガイド文

[指定史跡] 駅の東北2.5km、川上町坂の上、般若寺に至る道の右手にあります。十八間の長屋造りで、一室の広さは約4畳、仏間が付属しています。北側裏手の引き戸に「北山十八間戸」という文字が刻まれており、前庭には2つの古井戸が残されています。鎌倉時代、僧の忍性がハンセン病患者を収容救済するため、北山にこの宿舎を創設し、長く病者の安息所として使われていました。その後、室町時代の永禄10年(1567年)8月、三好・松永の乱による兵火で焼失し、現在の建物は江戸時代の建築ですが、様式は鎌倉時代の特徴を受け継いでいます。

※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行

令和に見に行くなら

名称
北山十八間戸
かな
きたやまじゅうはちけんこ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
奈良県奈良市川上町454
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

[指定史蹟] 驛の東北二粁半、川上町坂の上、般若寺に至る道の右手にある。十八間の棟割長屋で、一室の廣さ約四疊敷、佛間を附屬し、北裏の引戶に「北山十八間戶」の刻書があり、前庭に二箇の古井戶が遺つて居る。鎌倉時代僧忍性が癩病患者を收容救濟のため、北山にその宿舍を創設し長く癪者の安息所であつたが、後永祿十年八月三好松永亂の兵火に燒亡し、今の建物は江戶時代の建築であるが、樣式は鎌倉時代の遺風を繼承したものである。

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