氷室神社

氷室神社

昭和初期のガイド文

奈良国立博物館の東北、春日野町にあります。仁徳天皇、闘鶏稲置大山主命、額田大中彦皇子をお祀りしています。額田大中彦皇子が都祁野で狩りをされた際、闘鶏稲置大山主の氷室をご覧になり、その氷を仁徳天皇に献上されました。それ以来、毎年この氷室から朝廷への献上が続けられたといわれています。その後、大和時代の和銅3年(710年)の平城京遷都に伴い、春日の三笠山のふもと吉城川の上流に氷室を設け、高橋氷室神社を建立したのが始まりとされ、鎌倉時代の建保5年(1217年)に現在地に遷座されたと伝わっています。社が所蔵する蘭陵王の舞楽面1面は平安時代初期の作で国宝に指定され、現在は奈良国立博物館に出展中です。

※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行

令和に見に行くなら

名称
氷室神社
かな
ひむろじんじゃ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
奈良県奈良市春日野町1-4
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

奈良帝室博物館の東北、春日野町にある。仁德天皇、鬪鷄稻置大山主命、額田大中彥皇子を祀つて居る。額田大中彥皇子が都介野に狩し給ひし折、鬪鶏稻置大山主の氷室を見給うてその氷を仁德天皇に献じ給うたが、それ以來、每年この氷室から朝廷へ献上が續けられたと云ひ、その後和銅三年遷都に及び、春日の三笠山の麓吉城川の上流に氷室を設け、高橋氷室神社を建てたのに濫觴し、建保五年こゝに遷祀せられたと云ふ。社に藏する蘭陵王の舞樂面一面は藤原初期の作で國寶に指定され、奈良帝室博物館に出陳中である。

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