地獄地帯シロドウダン群落
地獄地帶しろどうだん群落[指定天然記念物]
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
雲仙岳地獄地帯、新湯温泉の上部における松林中に純群落をなし、面積約11万m²。シロドウダンは、ドウダンツツジともいい、高さ3mあまり、5月になれば灰白色壺状の小花を開き、瓔珞のように垂下します。葉は秋季に目覚めるように紅葉し、地獄原のアカマツ林中に一大美観を呈します。地獄地帯の紅葉植物には、シロドウダンのほか、ナツハゼ、ヌルデ、ネジキ、ツタ、ヤマウルシ、カナクギノキ、イモノキ、イヌザンソウ等があります。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 地獄地帯シロドウダン群落
- かな
- じごくちたいしろどうだんぐんらく
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 長崎県雲仙市小浜町雲仙
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
雲仙嶽地獄地帶新湯溫泉の上部に於ける松林中に純群落をなし、面積約一一ヘクタール。しろどうだんは、どうだんつゝじとも云ひ、高さ三米餘、五月に至れば灰白色壺狀の小花を開き、瓔珞の如く垂下する。葉は秋季目覺めるやうに紅葉し、地獄原の赤松林中に一大美觀を呈する。地獄地帶の紅葉植物には、しろどうだんの外、なつはぜ、ぬるで、ねぢき、つた、やまうるし、かなくぎのき、いものき、いぬざんせう等がある。