原生沼沼野植物群落
原生沼沼野植物群落[指定天然記念物]
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
原生沼は新湯の西数百mを隔てて絹笠山の登山道の付近にあります。純然とした山間の泥炭沼野で、現存の沼地の一部には水蘚層があって、モウセンゴケ、ヤマドリゼンマイ等固有の沼野植物が発生し、さらにネジキ、レンゲツツジ、シロドウダン、ミヤマキリシマ、イヌツゲ等の侵入植物があります。池沼の中部は含水量が多く低地沼野となり、カキツバタが群生しています。また数株のアカマツが侵入しているものがあります。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 原生沼沼野植物群落
- かな
- げんせいぬまぬまのしょくぶつぐんらく
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 長崎県雲仙市小浜町雲仙
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
原生沼は新湯の西方數百米を隔てゝ絹笠山の登山道の附近にある。純然たる山閒の泥炭沼野にして、現存の沼地の一部には水蘚層があつて、まうせんごけ、やまどりぜまんい等固有の沼野植物發生し、尙ねぢき、れんげつゝじ、しろどうだん、みやまきりしま、いぬつげ等の侵入植物がある。池沼の中部は含水量多くして低地沼野を成し、かきつばたが群生して居る。また數株の赤松の侵入せるものがある。