雲仙天草国立公園

雲仙國立公園
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

雲仙鉄道雲仙小浜駅および島原鉄道島原湊駅から自動車の便があり、長崎諫早からも自動車が出ます。この公園は明治44年(1911年)来長崎県立雲仙公園として開発した温泉地帯を中心とし、島原半島の背骨となる東西雲仙火山群を抱擁し、東西約12km、南北約20km、面積13km²弱の地域をもって、昭和9年(1934年)3月瀬戸内海、霧島とともに、日本の最初の国立公園に指定されました。園内は眺望雄大、山岳、高原、渓谷、ツツジ、紅葉等自然の美をもち、温泉が無尽蔵に湧き出て、多くの噴気孔があり、文化的施設も備わり、一年の登山者は内外人合わせて30~40万人に上るといいます。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
雲仙天草国立公園
かな
うんぜんあまくさこくりつこうえん
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
長崎県、熊本県
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

雲仙鐵道雲仙小濱驛及島原鐵道島原湊驛から自動車の便があり、長崎諫早からも自動車が出る。この公園は明治四十四年來長崎縣立雲仙公園として開發した溫泉地帶を中心とし、島原半島の脊骨をなす東西雲仙火山群を抱擁し、東西約一二粁、南北約二〇粁、面積一三方粁弱の地域を以て、昭和九年三月瀨戶內海、霧島と共に、我が國最初の國立公園に指定された。園內眺望雄大、山嶽、高原、溪谷、躑躅、紅葉等自然の美を有し、溫泉無盡藏に湧き出で、數多の噴氣孔存し、文化的施設も備はり、一年の登山者は內外人合せて三四十萬人に上ると云ふ。

島原・雲仙のみどころ