奥沢ダム

奧澤水源地
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

小樽駅の南約6km、市内天神町にある近設の朝里水源地とあわせ優に人口17万の需要を満たすに足ります。貯水池は明治41年(1908年)1月起工、以来6年8ヶ月をかけて、大正3年(1914年)9月竣工、工費122万円あまり、有効貯水量は約41万キロリットル、紺碧の浄水を常にたっぷりとたたえ、緑樹、紅葉いずれもよく、旗亭、茶屋の設備があります。この奥に穴滝の勝景があります。

※底本:『日本案内記 北海道篇(五版)』昭和11年(1936年)発行

令和に見に行くなら

名称
奥沢ダム
かな
おくさわだむ
種別
見所・観光
状態
現存しない
備考
平成23年(2011年)に堤体に陥没が見つかったことから、ダムは廃止となりました。池としては残っています。

日本案内記原文

小樽驛の南約六粁、市內天神町にある近設の朝里水源地と合せ優に人口十七萬の需要を充たすに足る。貯水池は明治四十一年一月起工、爾來六年八ケ月の星霜を經て、大正三年九月竣工、工費百二十二萬餘圓、有效貯水量約四一萬キロリットル、紺碧の淨水は常に渺漫として湛へ、綠樹、紅葉何れもよく、旗亭、茶屋の設がある。この奧に穴瀧の勝景がある。

小樽のみどころ