兜岩

兜岩
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

蘭島海水浴場の東北にあります。追分節に名高い忍路湾の東北海上に突出して大忍路の一大海袋を抱き奇岩奇石が重畳して壮観を呈しています。岩の上端には大兜のかかった形の岩があり、昔源義経がここを自分が通ったということを後続の家来に知らせるため、兜をかけて置いたのが、そのまま岩となったのだと伝えられ、尻場岬の弁慶の足跡とともに有名です。岩頭に弁慶を祀る祠があり、神体の表面に「武蔵三尺坊弁慶」とあります。

※底本:『日本案内記 北海道篇(五版)』昭和11年(1936年)発行
忍路湾

令和に見に行くなら

名称
兜岩
かな
かぶといわ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
北海道小樽市忍路1
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

蘭島海水浴場の東北にある。追分節に名高い忍路灣の東北海上に突出して大忍路の一大海袋を抱き奇岩奇石重疊して壯觀を呈して居る。岩の上端には大兜のかゝりたる形の岩があり、昔源義經がこゝを自分の通行せることを後れたる家來に知らせる爲、兜をかけて置いたのが、その儘岩となつたのだと傳へられ尻場岬の辨慶の足跡と相對して有名である。岩頭に辨慶を祀る祠があり、神體の表面に「武藏三尺坊辨慶」とある。

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