厳有院霊廟

德川四代將軍靈廟
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

第一霊屋と呼ばれ、第二霊屋と左右隣り合って博物館の裏手にあり、厳有院家綱を祀っています。江戸時代前期の天和元年(1681年)に創建されましたが、江戸時代中期の元禄11年(1698年)の江戸大火で焼失し、その翌年に再建されたものです。大体の建築配置は本殿、拝殿、唐門、水屋、鐘楼および二天門を備えた霊屋と、霊屋の後にある墓所からなる霊廟建築で、本殿の内陣には四代将軍の厨子のほかに三代、十代および十一代将軍の位牌を納めた厨子が3基安置されています。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
厳有院霊廟
かな
げんゆういんれいびょう
種別
見所・観光
状態
状態違うが見学可
備考
勅額門、水盤舎、奥院などを残し、大部分を昭和20年(1945年)の東京大空襲で焼失しました。
住所
東京都台東区上野桜木1
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

第一靈屋と稱し、第二靈屋と左右相鄰つて博物館の裏手にあり、嚴有院家綱を祀る。天和元年に創建されたが、元祿十一年の江戶大火に燒失し、その翌年に再建されたものである。大體の建築配置は本殿、拜殿、唐門、水屋、鐘樓及二天門を具備せる靈屋と、靈屋の後にある墓所より成る靈廟建築で、本殿の內陣には四代將軍の厨子の外に三代、十代及十一代將軍の位牌を納めた厨子が三基安置されて居る。

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