寛永寺五重塔

寬永寺五重塔婆[國寶]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

上野公園東照宮の前にあり、遠くから望んで上野の森に趣を添えているものはこの五重塔です。もと東照宮の所属で、江戸時代前期の寛永2年(1625年)土井利勝の創建になるもので、同16年(1639年)に焼失しましたが、同年すぐに土井利勝によって再建され今日におよんでいます。方三間外部総丹塗の五重塔で、全体の形態がよく整い、江戸初期における塔婆建築の典型とされるものです。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
寛永寺五重塔
かな
かんえいじごじゅうのとう
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
備考
昭和33年(1958年)寛永寺から東京都へ寄付され、現在東京都の管理下にあり、「旧寛永寺五重塔」とされます。
住所
東京都台東区上野公園9-88
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

上野公園東照宮の前にあり、遠くから望んで上野の森に風致を添へて居るものはこの五重塔婆である。もと東照宮の所屬で、寬永二年土井利勝の創建にかゝり、同十六年に燒失したが、同年直に土井利勝によつて再建され今日に及んで居る。方三閒外部總丹塗の五重塔婆で、全體の形態よく整ひ、江戶初期に於ける塔婆建築の典型となすべきものである。

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