歓喜寺
歡喜寺[淨土宗]
昭和初期のガイド文
有田鉄道金屋口駅の東南2.5km、有田郡石垣村歓喜寺にあります。この地は明恵上人の誕生地で、上人の高足義林房が堂を建立し、往時上品堂、中品堂、下品堂、不動堂等があり、隆盛でしたが後世には衰退し、現在わずかに草堂を残しています。江戸時代中期の元禄年中(1688~1704年)現宗に改宗したといいます。寺宝の阿弥陀如来および地蔵菩薩坐像はいずれも木造で、鎌倉時代の作となり国宝です。
※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 歓喜寺
- かな
- かんぎじ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 和歌山県有田郡有田川町歓喜寺159
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
有田鐵道金屋口驛の東南二粁半、有田郡石垣村歡喜寺にある。この地は明惠上人の誕生地で、上人の高足義林房が堂を建立し、往時上品堂、中品堂、下品堂、不動堂等があり、隆盛であつたが後世衰退し、今僅に草堂を存して居る。元祿年中現宗に改宗したと云ふ。寺寶の阿彌陀如來及地藏菩薩坐像は何れも木造で、鐮倉時代の作に係り國寶である。